理学療法士(PT)のお給与事情
医学的リハビリテーションの専門職
- 病気や事故などで身体が不自由になった人たちの身体機能の回復を図り、社会や日常生活に戻るまでを支援する役割を担う理学療法士。
- 社会情勢に左右されない医療系職種で、安定したイメージを多くの人がもつのではないでしょうか。
理学療法士の平均年収は?
- 作業療法士とまとめてのデータにはなりますが、厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査で理学療法士・作業療法士の年齢別平均年収額の推移を見てみると、年齢を重ねるとわずかではありますが、徐々に上昇し、50代前半にピークに達しています。
- 20代前半(20~24歳)の男性では319.6万円、女性は309.1万円です。
- そこからなだらかに増加し、30代前半(30~34歳)で男性403.2万円、女性378.4万円。40代後半(45歳~49歳)で男性480万円、女性475.1万円、50代前半(50歳~54歳)で男性561.2万円、女性526.2万円でピークに達します。
- ※「平成29年賃金構造基本統計調査」より
理学療法士は働く施設の大きさによって収入の違いはある?
- 働く施設の規模によって収入に差が出るのでしょうか。
- 施設規模別の平均年収額を見てみると、働く施設の大きさが小さくなるほど、基本賃金が高くなる傾向があるようです。
- 一方で、施設の大きなところは、年間ボーナスが高い傾向にあります。
- 総額にほぼ差はないという結果が出ています。
- ※「平成29年賃金構造基本統計調査」より
理学療法士の今後は?
- 理学療法士の平均年収は、日本の平均年収420万円(平成28年度 民間給与実態統計調査より)と比べて、決して高いとは言えません。
- また他の医療系資格職である看護師や准看護師の平均収入と比べても低めではあります。
- 超高齢化社会の到来によって、医療だけではなく福祉の現場でも理学療法士が求められています。
- 一方、資格取得者が増えている状況から考えると、今後も一生続けるためには常に最新の医療情報の勉強など、スペシャリストとしての知識と経験が求められます。
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